先日、卒業設計の勉強のために関西のとあるホスピス・子どもホスピス病棟に見学に伺いました。

ホスピスはターミナルケア(終末期ケア)の場で、最期を迎える際の場所として「自宅」「病院」に対して第三の選択肢と言える場所です。その中でも子どものホスピスは数が少なく、あまり知られておりません。

「医療行為」を目的とする病院などにおいてロボットの開発や医療技術の進歩、法の改正、ソフト面の見直しなどが非常に大きく寄与している現状に対し、建築ができることは何なのか。

ホスピスの「看取る」空間のように「建築」や「空間」が患者に大きく影響を与える場所も医療空間の中には存在しており、そのような機能においては建築という要素が非常に大切であると感じました。

設計・竣工の際のお話を医師、看護師、スタッフの方々から伺いましたが、壁紙ひとつにしても何度も何度も話し合われたようで、エピソードや想いが次から次へと出てきました。

現在も、少しでも患者様とその家族にとって居心地のよい場所にできるよう工夫を重ねているそうです。建てられた後もスタッフさん看護師さん皆に考え続けられ、また他にも多くの方々によって支えられていました。寄付として病院に手づくりの「あかり」を提供してくださる教室の生徒さんたち、パフォーマンスや歌など子どもと遊びにきてくださるボランティアの方々が大勢いらっしゃいました。

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支えられ、支え合い、楽しそうに生きる子どもたちは力強く、人間らしく生きるとは何なのか、そのために空間は何ができるのか、考えるきっかけになりました。

まだまだ考えは未熟ですが、与えられる機会を大切に学んでいこうと思います。

学部4年 山路 桜子

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