僕にとっての渡辺仁史研究室、そして早稲田大学建築学科での生活が、あと1ヶ月に迫っています。現在、卒業計画の真っ最中なのですが、僕にとって、おそらく最後の建築の設計になるのだろうなあと思うと、なんとも言えぬ寂寥感に駆られてしまいます。かつてはあんなに設計が辛くて仕方がなかったのに、今はなんだか別れ惜しいのです。食べ放題で食べ過ぎて後悔し、もう行かないと決意したのに、また行きたくなってしまうのと、少し似ているのかもしれません。いや、似てないかもしれません。

 

 前置きが長くなりましたが、「デザインがしたい!」これが僕の建築学科に入る理由でした。当初は得体の知れない奇妙な妖怪だった「デザイン」にこの4年間触れて、やっとその妖怪のシルエットが見えてきたような感じがします。デザインって、「ーらしさ」を創造する1連の流れのことなのではないのかと。

 

人は「ーらしさ」に惹かれて、ある人を好きになり、あるモノに愛着がわき、ある場所に旅をし、ある音楽をきき、ある本をよむ。

 

オシャレな服やカッコイイ建築だけがデザインされたものではなくて、日常に溢れるありとあらゆるモノがデザインされているからこそ、快適で豊かな暮らしができていることを、建築を通して、学びました。そして、その日常を更に魅力的で楽しくしてくれるのもデザイン(=「ーらしさ」の創造)なのだと信じています。

 

 建築学科渡辺仁史研究室を卒業して社会人になっても、ここで学んだ、人々の日常に寄り添った「デザイン」の考え方を基に、僕らしくモノゴトに取り組み、わくわくする世の中をデザインしたいと思います。まだまだ、blogを書きたいところですが、設計が別れ惜しいとは言いながらも苦しい卒業計画が隣で待っているので、ここで筆を置きたいと思います。

 

 学部4年  高位 慧文

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