モノへの愛着とはどのように生まれるのだろうか。

 

私は、常々そんなことを考えています。

 

大学1年の時に人力飛行機を作るサークルに入りました。

私が作っていたのは、タイムトライアルを競う高速機の主翼部分でした。

 

作業中の1mmのずれが機体に及ぼす影響はとても大きいです。

そこから亀裂が入り、滑空中に機体を破損する恐れがあるからです。

そのため、精密な手作業が求められます。

そして毎週末、仲間たちと作った機体を滑走路まで運び、パイロットの操縦感覚、機体全体のバランスがとれるかを試すために「試験飛行」を行います。

ここで機体は高い確率で破損し、なぜ壊れたか原因を話し合います。

また作っては壊れ、話し合い、作っては壊れ、この繰り返しです。

 

この地道な作業の積み重ねで、人の手でつくられたものが「空を飛ぶ」のです。

 

仲間も私もこのハンドメイドの機体にとても愛着を感じました

 

しかし今年の春、この研究室に入り、初めて3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタルファブリケーションに触れました。

様々なツールに出会い、使うことで、デジタルから作ったモノにも愛着があるように感じました。

 

つまり、使ったツールがアナログかデジタルかが問題なのではなく、関わった人や時間、

モノを見たときに、引き出される「記憶の量」が関係しているのではないかと、

まだまだ未熟な私なりに感じました。

 

これからもずっとモノづくりと関わって追求していきたいと思います。

 

学部4年 櫻井佑衣子

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