動画の作品は、大学二年のころ僕が、機械系のエンジニアと一緒に企画、計画、設計を行ったものです。

デザインがやってみたかった僕ですが、大学ではデザインの成績はBランク。
そこで、僕が考えたことは、他の分野の人とコラボレーションすれば、良い作品が出来るのではないかということです。


実際にコラボレーションしてみると二つのことを実感しました。

■良い点ーBランクの僕でも、いい作品が出来るー
実際に、動画のような作品を作ったところ、とても評価されるようになりました。
他分野の人とデザインをすることで、実現できるアイデアの選択肢や作品の質が上がることを身をもって体験しました。

■悪い点ー意思疎通が難しいー
「他分野の人とモノを作る」ということは、専門知識、価値観、言葉の表現が違うということです。
その結果、イメージしていることが上手く伝わらなかったり、遠慮してしまったりして、悪循環になることがあります。

 人によって、この図がアヒルやウサギに見えるように、同じものを想像していても言葉では違って表現されてしまうことがある。

人によって、この図がアヒルやウサギに見えるように、同じものを想像していても言葉では違って表現されてしまうことがある。


当然、物事には良い面と悪い面があるわけですが、活動をしていて大切にしたいと思うことがあります。


それは、”お互いに「作りたい!」と思うアイデアを実現したい”ということです。
言葉には成りづらい「イメージ」や既成概念を取り払った「自分の価値観」が見えたら、どんなにいいだろうかと思っていました。

そこで、注目したのが脳波です。

脳波の研究では、皆それぞれ違うものをおいしいと感じますが、おいしいと感じた時に出る脳波は共通していることが分かっているそうです。

同じような方法で脳波でデザインの評価指標が出来るのではないかと考え研究しています。

実際に、実験してみると、みんな違う建築をよいと感じていましたが、良いと感じるものだけを比較していくと、ある傾向が見えてきました。

「みんなちがってみんないい」

みたいなことと似ているのかもしれませんが、エンジニアにはエンジニアの価値観が、建築家には建築家の価値観が。もしくは、私には私の、あなたにはあなたの価値観が独立しているけれど、一緒に存在していて、魅力的な世界観が出来上がるのかも知れません。

ただ意見合わせていくだけでは、薄く、濁ってしまうのではないでしょうか。

まず、コラボレーションをするには、自分が好きなものをきちんと分かること、相手の好きなものがきちんと分かること、そのあとに合意していくことが、コラボレーションへの第一歩なのかもしれません。

修士二年 高橋良爾

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