1995年に発売されたwindows95によって、インターネットが一般家庭に普及してからおおよそ20年。

2013年度に総務省が発表したデータによれば、日本人のパソコン、携帯、スマートフォンによるインターネット普及率は79.1% 高齢者(60歳以上)を除けば97%にもなると言われています。

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そのインターネットサービスの中でもTwitterやFacebookを中心とするSNSは、若者を中心に爆発的な広がりを見せ、単なるコミュニケーションツールに留まらず、我々の空間認識や行動に大きな変化を与えていると私は考えています。

例えば、現実空間では居場所が離れていても、SNS上の仮想空間では顔と顔を合わせてコミュニケーションがとれたり、満員電車の様な物理的に自分のテリトリーが極端に狭い状態でも、スマートフォンから仮想空間に入り込み、テリトリーを広く作り上げることでストレスが軽減できたり、自宅から一歩も出なくても写真や映像を介して仮想旅行ができたり、必ずしも「物理的な空間の広さ」と「意識的な空間の広さ」が等しくならないという経験は誰しもあると思います。

 特に、生まれた時からインターネットやパソコンに親しむデジタルネイティブ世代にとっては、その「ふたつの空間の広さ」の差がより大きいのではないかと思います。

 情報技術の進化・仮想空間の拡張によってエドワード・ホールの「パーソナルスペース」の概念は過去のものになりました。デジタルネイティブ世代の子供にターゲットを絞り、その子達の空間認知や行動圏を調べることで、SNSやネットワーク社会がつくり上げる「新たなるパーソナル・スペース」=「仮想空間のテリトリー」について明らかにできればと思います。

 

修士二年 伊永拓郎

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